2025年1月号は「ドラッグストア」企業特集です。ツルハHDとウエルシアHDの統合による2兆円規模のメガドラッグストア誕生は確定していますが、その後を追う新たな業界再編の動きは今の所見えてきません。

 背景には各社が進む路線の違いが以前にも増して鮮明化していることがあります。マツキヨココカラは化粧品、スギは調剤に強みを持ち、さらに強化の方向。またこの2社はM&Aに前向きですが、業界4位のコスモス薬品はM&Aと距離を置き、自力出店による成長を志向しています。次のM&Aの行方が見えない業界の構図は、規模拡大とともにそれぞれがダントツ領域を目指すサバイバル競争に突入していると言えるのではないでしょうか。個別企業の戦略は13社を取り上げています。

 特集のほかには、GMS・SMの中間決算分析レポートも掲載しています。賃上げのインパクトから減益が相次いだ上期。このトレンドは今期以降継続するものとして考える必要がありそうです。