フマキラーが1968年から展開する園芸ブランド「カダン」の強化に力を入れている。2025年はラインアップを一気に拡充し、魅力的な花苗から家まわりのさまざまな悩みを解決する製品までを取り揃えることで、園芸のトータルブランドとして進化を目指す。また、肥料市場に本格参入し、初心者にも使いやすい製品も提供。ユーザーに驚きと感動体験を届けると同時に、市場の活性化や底上げを目指す。さらに、花苗と肥料、殺虫殺菌剤を合わせた売り場提案なども行うことで、あらゆる面でユーザーの「庭活」をサポートしていく。
カダン飛躍の年のテーマは「感動MAX」
2024年の園芸用品市場は前年比約103%の着地が見込まれ、堅調に推移している。コロナ禍前の19年比では約117%に達し、依然として成長軌道にある。その中で、フマキラーは燻製酢を使用した殺虫殺菌剤「カダン お酢でまもる」が発売初年度で2桁のシェアを獲得。園芸用品市場で最大のカテゴリーである除草剤でも「除草王」シリーズが前年比106%、これまで低迷していたネズミ対策剤でも「ドラ」シリーズが前年比110%と伸長した。
10月9日に行われた政策共有会では、大下一明社長が「そうした要因を受けて、当社は前年比107%と、市場の伸びを上回る好調な業績を残すことができた」と胸を張り、「来年は『カダン』を大きく飛躍させていく。思いは『園芸維新』。新たな挑戦、新たな価値の創造により、園芸の新時代を『カダン』が切り開いていく。そのような熱い気持ちを込めて掲げるテーマは『感動MAX』。園芸市場、すべての園芸ユーザーに最大級の感動を届けるべく、全社一丸となって製品力と提案力を強化していく」と力を込めた。