フマキラーは12月9日、「第19回虫や植物とふれあうコンテスト」の最終審査会を開催した。同コンテストはフマキラーが小学生の自然や地球環境、生命に対する探求心の向上と精神的な成長をサポートするウェブサイトを拠点とした活動「フマキッズこども研究所」の一環として行われているもの。

 19回目となる今回のコンテストは、全国の小学生を対象に7月20日から10月31日までの期間、「虫や植物を題材にした自由な創作」をテーマに、「実験と研究」「作文」「絵画」「工作」「音楽」の5部門に分けて作品を募集した。その結果、1万596件の応募が寄せられた。大下一明社長は、「コロナ禍の3回目のコンテストも子どもたちの変わらぬ創作力があふれる作品でいっぱいだった」と驚いていた。

応募した子どもたちの創作力に驚く大下一明社長

 審査方法は1次審査を通過した作品から最終審査を実施。審査員として、フマキラーから大下社長と研究員の丹羽智瑛氏(冒頭写真一番左)らが参加した。今春から開発研究棟「ブレーンズ・パーク広島」(広島県)で勤務する獣医師の丹羽氏は、小学4年生のときに07年のコンテストに応募し大賞を受賞した経験を持つ。大下社長は「次代を担う子どもたちをサポートする社会貢献活動のコンテストが採用活動にも役立った」と笑顔で語った。

 またゲスト審査員として、解剖学者の養老孟司氏や音楽家でミジンコ研究者の坂田明氏など著名人が参加。フマキラー大賞を各部門から1名ずつ、部門賞としてフマキッズ賞を各部門30名ずつ選出した。

 今年度のフマキッズこども研究所の活動として、「モビリティーリゾートもてぎ」(栃木県)では夏の常設展示「楽しい虫の世界」を開催したほか、BS放送でお笑いトリオ「ジャングルポケット」をはじめ、おいでやす小田、たけだバーベキューが出演した番組を放映。夏休み期間中には「東京スカイツリータウン」(東京都)で開かれた「大昆虫展」で、生態系や危険害虫に関する特別授業も実施した。

 フマキラーは、来年で20回目となるコンテスト開催を機にフマキッズこども研究所の活動をさらに拡大させていく構えだ。

●フマキラー大賞受賞者と作品

■実験と研究部門

作品名   :ゴキブリの謎に迫る!-ゴキブリは何が好き?-

受賞者名 :中井 貴世(ナカイ キヨ)さん

学校名   :智辯学園和歌山小学校

学年     :6年生

■作文部門

作品名   :生き物たちがつたえてくれたこと

受賞者名 :岩下 夏希(イワシタ ナツキ)さん

学校名   :西之表市立榕城小学校

学年     :6年生

■絵画部門

作品名   :働きもののクロオオアリ

受賞者名 :山形 梓(ヤマガタ アズサ)さん

学校名   :大阪市立常盤小学校

学年     :4年生

■工作部門

作品名   :(いもうとの花ちゃんのためにつくりました)花ちゃんの虫虫ひらがなパズル

受賞者名 :仲川 真人(ナカガワ マナト)さん

学校名   :※個人申請のため学校名なし

学年     :3年生

■音楽部門

作品名   :せみロックフェス青山2022

受賞者名 :内匠 風亜(タクミ フア)さん

学校名   :港区立青南小学校

学年     :2年生