フマキラーは12月1日、「虫や植物とふれあうコンテスト」の最終審査会を開催した。同コンテストはフマキラーが小学生の自然や地球環境、生命に対する探求心の向上と精神的な成長をサポートするウェブサイトを拠点とした活動「フマキッズこども研究所」の一環として行われているもの。今回で18回目となるコンテストでは、全国の小学生を対象に7月20日から10月30日までの期間、「虫や植物を題材にした自由な創作」をテーマに、「実験と研究」「作文」「絵画」「工作」「音楽」の各部門に分けて作品を募集した。

 その結果、前回を2000件以上上回る1万1906件の応募が寄せられた。活動内容に賛同して学校単位での応募も増えており、絵画は5000件以上の応募があった。大下1明社長は、「コロナ禍にもかかわらず応募が過去2番目に多く、子どもたちの思いと作品をいただくことができた」と子どもたちの意欲を感じていた。

応募した子どもたちの熱意に驚く大下一明社長

 審査方法は1次審査を通過した約2000点の作品から最終審査を実施。審査員として、大下社長と佐々木智基開発研究部応用開発研究室室長のほか、ゲスト審査員のツインリンクもてぎ ハローウッズの森プロデューサーの﨑野隆1郎氏や音楽家でミジンコ研究者の坂田明氏など著名人が参加、フマキラー大賞を各部門から1名ずつ、部門賞のフマキッズ賞を各部門30名ずつ選出した。

 フマキッズこども研究所の活動では、2025年の大阪・関西万博の「チームエキスポ2025」の共創チャレンジに参加する予定。大下社長は「この活動の趣旨には『あ!ちょっと世界が良くなった体験』とあるが、ちょっとと言わず、大きな活動へと進化させたい」と力を込める。フマキラーは、次代を担う子どもたちが感染症や危険害虫などに心配することなく、安心して外で遊び、学べる環境をつくることに取り組む構えだ。

大下社長と佐々木智基開発研究部応用開発研究室室長など審査員が厳正な審査を行った

●フマキラー大賞受賞者と作品(敬称略)

・実験と研究部門

作品タイトル:トノサマバッタの研究パート4~温度が変わると動きや成長の早さは変わるのか~

氏名:船木 壮太(フナキ ソウタ)

学年:富山市立堀川小学校5年生

・作文部門

作品タイトル:虫がすきだ

氏名:山見 晃大(ヤマミ コウタ)

学年:岸和田市立旭小学校3年生

・絵画部門

作品タイトル:鮮やかな自然

氏名:城戸 そらり(キド ソラリ)

学年:広島市立井口明神小学校6年生

・工作部門

作品タイトル:せみの幼虫のためのベッドメリー

氏名:三和 桐弥(ミワ トウヤ)

学年:仙台市立寺岡小学校2年生

・音楽部門

作品タイトル:負けないでなめくじ

氏名:山崎 陽(ヤマザキ ヨウ)

学年:江東区立第四大島小学校3年生

・記者が選ぶ特別賞

作品タイトル:蚊取り剤と命をうばう蚊

氏名:榎田 菜乃花(エノキダ ナノハ)

学年:福岡市立千早小学校5年生

(トップ画面 記念撮影に臨んだ大下社長<右から2人目>と佐々木応用開発研究室室長<一番右>)