量販店、生協が牽引しコロナ下で売り上げが拡大

 コロナ下でひざ関節の違和感を和らげるファンケルのサプリメント「楽ひざ」が注目を集め、シニア層を中心にユーザーの広がりを見せている――。

「楽ひざ」の売り上げは、昨年度2桁で伸長し、今期(4~6月度)も計画を上回ってさらに勢いが増している状況だ。売り上げを牽引している業態が量販店と生協である。流通営業本部の有賀耕平課長(写真右)は「主要購入層である50~70代はコロナ下でウォーキングをする方が増え、その時にひざ関節、腰痛などの悩みを抱える方は非常に多い」と分析。その悩みを持つ世代は、量販店の客層でサプリメントの購入も多いことから、「楽ひざ」の売り上げが伸びた形だ。

機能性表示食品「楽ひざ(30日分)」

「楽ひざ」の歴史は長い。1999年に別の商品名で発売し、何度も改良を重ねながらリニューアル。2018年には、目安量を1粒に配合成分を見直し、機能性表示食品として消費者庁に受理された。「楽ひざ」は軟骨の大部分を占める二大機能性関与成分「プロテオグリカン」と「Ⅱ型コラーゲン」を配合し、臨床試験でひざ関節の違和感を和らげる機能を確認した。ひざに悩みを持ち始める50代以上の世代から支持を獲得。結果、コロナ下でも好調に推移している。

 そこで今期、ファンケルの大手量販店を管轄する量販店・DF営業グループでは、「楽ひざ」を重点取り組み商品と位置づけ、量販店での販売に一層力を入れる。「楽ひざ」に特化した売り場を集中展開。各量販店で展開しているファンケルのサプリメントコーナーで、同社のスター製品である「カロリミット」「内脂サポート」などと同じ最も目立つ棚最上段で陳列。定番売り場には専用カウンターを新たに設置し、専用POPで打ち出しを強めた。

 また腰の悩みを抱えるお客がよく立ち寄る、つえ・湿布売り場では関連販売を実施。エンドのフックに吊り下げて提案している。「当社でも『楽ひざ』の引き合いについて改めて認識を新たにしました。様々な売り場で手に取っていただくため、多くの専用販促物を用意しています」(流通営業本部の豊田真輔氏、写真左)。

両社で健康イベントを開催過去最高の参加人数を達成

 ファンケルは、「楽ひざ」の商品特徴をさらに広めるため、量販店の従業員向けの勉強会を今年5月から開始。サプリメントの企画・開発を手掛ける健康食品事業本部が全面サポートした動画を用意。各社のオンライン動画システムに組み込み、安心安全なファンケルのサプリメントの製造工程や商品特徴について詳しく説明。さらに量販店のイベントスペースも有効活用し、新たなユーザーの獲得を進めている。

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