強固な関係性を築きサプリメントの売り上げを牽引

 イトーヨーカ堂とファンケルは、これまで販売協力パートナーとして強固な関係性を築いてきた――。1999年にサプリメントが一般店頭に出回り始めた時にイトーヨーカ堂は、安心安全なファンケルのサプリメントをいち早く選択。認知がまだ低かったサプリメントをより多くのお客に手に取ってもらうため、販売協力パートナーとなり、卸流通を通さない直接取引を開始した。ファンケルのサプリメント専用棚をイトーヨーカドー各店に設け、商品の安全性や価値を積極的に訴求。長年、お客からの高い支持獲得へとつなげてきた。

 直近では品揃えも拡大中だ。イトーヨーカドー全129店舗のうち、設置可能な104店舗で平均3尺3本の幅広い専用棚にファンケルのサプリメントシリーズを展開。例えば、イトーヨーカドー木場店では、売り場中央にモニター画面も設置、顧客の悩みに合わせた棚陳列構成で購入しやすい売り場作りを進めている。

 両社は専用企画品の展開も拡大中だ。ファンケルから専用袋と企画品を付けた商品のセットを店舗に発送、イトーヨーカ堂の従業員がそれをセットアップして店頭に陳列する仕組みだ。ファンケルは在庫リスクの低減を実現し、イトーヨーカ堂はオリジナルの数量限定の特別企画品として打ち出せる効果を上げている。ファンケル流通営業本部の有賀耕平課長は、「バイヤーさんからは、ファンケルのサプリメントの売り上げ規模は大きく、新たな取り組みによって売り場全体の牽引役として期待をいただいている」と力を込める。

平均3尺3本の専用棚にファンケルのサプリメントシリーズを
強く訴求している(イトーヨーカドー木場店)
サプリメント「楽ひざ」「カルシウム」
をセットにした専用企画品が人気だ

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