地域の名店の人気メニューを袋麺で再現
今期、サンヨー食品は袋麺の品揃えを広げている。
近年食品価格が高騰している中、袋麺は1食で食事が完結できる手軽さなどが受け入れられ、サンヨー食品の袋麺の上期の売り上げは前年を超えている。サンヨー食品広報担当者は「袋麺はここ2、3年の売り上げが好調で、今期も災害時の備蓄や米の代替などの需要も取り込み引き続き順調です」と分析。サンヨー食品は多彩な消費者ニーズに対応した品揃えをより広げ、袋麺市場の活性化を図る。
今年3月からは地方の有名店が監修した「サッポロ一番 ご当地熱愛麺」シリーズ3品をユーザーがより購入しやすいように5食パックから3食パックに変更。中身も既存ユーザーだけでなく、新規ユーザーが満足できる味わいに仕立てた。
「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」は、スープに含まれる唐辛子の種類を変更し、よりキレのある辛さに仕立てた。2品目の「博多純情ラーメンShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」は、従来のノンフライ麺からフライ麺に変更し、味わいにラードを付与し、豚骨のまろやかさが向上。3品目の「どさん子監修 味噌ラーメン」は麺の製法を改良し、もちもち感や食べ応えを強化している。
同時に、3月から日本各地のご当地麺メニューのスープや麺の特徴を再現したカップ麺「旅麺」シリーズを初めて袋麺化した「サッポロ一番 旅麺」を発売。「喜多方 醤油ラーメン」、「札幌 味噌ラーメン」、「博多 豚骨ラーメン」の3商品を5食パックでラインアップした。
「喜多方 醤油ラーメン」は、喜多方風の醤油ラーメンスープに、独自技術で開発したもちもちとした食感の平打ち風麺を合わせた。「札幌 味噌ラーメン」は、味噌をベースにポークのうま味を加えてガーリックやジンジャーの香味野菜を取り入れた。「博多 豚骨ラーメン」は、ポークをベースに香味野菜のうま味を加え、醤油で味を整えた博多風の豚骨ラーメンスープにしっかりとした張りとコシのある細麺を合わせた。