エスビー食品は消費者のライフスタイルの変化に伴うニーズの多様化に対応し、同社ならではの強みを生かした秋冬新商品を打ち出す。2024年秋冬商品は新商品102アイテム、リフレッシュ品16アイテムの合計118アイテムを発売。発売後1年間の売り上げ合計目標(小売りベース)は約309億円を目指す。 

安全・安心、環境に配慮した有機JAS認定の洋風スパイス「オーガニックスパイス」

 安心や環境に配慮し、有機JAS認定スパイスだけでラインアップされた洋風スパイス「ORGANIC SPICE(オーガニックスパイス)」シリーズ(冒頭写真)をリフレッシュする。

 ラインアップされる商品は市場規模が拡大している「クミンシード」「コリアンダーパウダー」「チリパウダー」、利用者拡大の可能性が高い「カルダモンホール」「ヒハツパウダー」の5種を新たに追加、全66品を展開する。

 また、「栽培する畑」から「収穫後の管理」までを徹底し、生産者とともに商品作りを行うフェアトレード認証を「カルダモン」「ナツメッグ」「バジル」「マジョラム」「レモングラス」が取得。認証商品が23品から29品にまで拡大した。

 有機スパイス市場は、「安全・安心」への期待や健康的なイメージから継続して拡大しており、今後もニーズの高まりが見込まれる。

 一方で、洋風スパイスに対しては、「使い切れずに余らせてしまう」などの理由から購入時にハードルが生じている。そこで瓶タイプは手に取りやすく、使い切りやすい容量に変更した。また環境に配慮し、中栓にはバイオマスプラスチックを採用。袋タイプは油性グラビア印刷からデジタル印刷へ切り替えるなど印刷方法を最適化したほか、材料の一部にリサイクル材を使用することで、パッケージに関わるCO2排出量を従来の仕様から約4割削減した。今回、環境負荷の低い資材の採用と、こだわりの洋風スパイスブランドとしての品揃えの強化を図ることで、幅広いユーザーの獲得を狙う。

 さらに、メニュー用シーズニングの新商品として「匠のおしながきシーズニング」5品を発売。東京・恵比寿の人気日本料理店「賛否両論」の店主、笠原将弘氏が監修し、手軽さと特別感を両立した「和」と「スパイス&ハーブ」を掛け合わせたメニューを提案する。使用する素材は、もやしやキノコ、キャベツなどの手頃で自宅保有率の高い食材や、レパートリーに悩みがちなナス、また精肉では豚バラ肉を選定した。いずれも電子レンジでの加熱調理や茹でた素材に和えるだけで日々のマンネリ化を解消する料理が作れる。著名な料理人監修により、従来の伝統的・家庭的とは異なる和食の提案でシーズニングのさらなる利用拡大を図る。

「匠のおしながきシーズニング もやしの梅和え ディル仕立て」

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