「3食パック」投入で新規ユーザーを拡大

 健康ニーズの高まりを受け、サンヨー食品は発売57周年を迎えた袋麺「サッポロ一番」の塩分を25%カットした初の「減塩シリーズ」を8月に発売した。

「減塩シリーズ」は、サンヨー食品が約10年の期間をかけて試作を重ね、袋麺「サッポロ一番」従来の味わいを保ちつつ、減塩を実現したこだわりの商品だ。広報担当者は「香味野菜やエキスの調合を変えて変わらぬ味わいに近づけました」と開発の苦労について語る。主なターゲットは健康志向の高い40〜60代の中高年層だ。「発売から50年以上が経過し、既存ユーザーは健康意識が高まる同年齢の割合が高い」(広報担当者)と判断。今回の発売を機に、「サッポロ一番」を食べたくても食べられなかった塩分摂取を控えている層や、健康を気遣う人などに販売の裾野を広げる狙いだ。

 ラインアップは不動の人気を誇る「しょうゆ味」「みそラーメン」「塩らーめん」「ごま味ラーメン」の計4品。入り数は通常品の5個パックから手に取りやすい「3食パック」に変更することで、子どもが独立した1人・2人世帯のシニアを中心に、単身の若年層などのニーズにも対応する。

左から「サッポロ一番 減塩」3食パックの「しょうゆ味」「みそラーメン」「塩らーめん」

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