3年連続日経POSセレクション売り上げ№1を受賞
サラヤが低カロリー甘味料市場での存在感を強めている。2022年度の「日経POSセレクショ ン売上№1」に、植物由来甘味料 「ラカントS 顆粒」が3年連続で選ばれた。3年連続売上№1はさすがに珍しい。停滞感が見られる低カロリー甘味料市場の中でも、着実にユーザーが増えていることが実証された形だ。
ラカントSは、ウリ科の果実「羅漢果(ラカンカ)」から抽出した高純度エキスと、トウモロコシの発酵から得られる天然甘味成分 「エリスリトール」の2つの天然素材が原料。100%植物由来で安全性が高いほか、砂糖との置き換えで簡単にカロリーと糖質をカットできる。もともと糖尿病患者向けに1995年に開発されたものだが、近年ではファミリー層や若年層、健康、美容意識の高い生活者から支持を集めている。今春には、デザインを刷新し「砂糖と同じ甘さで、カロリー&糖類0」と大きく表記したほか、商品の特長である羅漢果生まれの甘味料の訴求を高めるため一部コピーの変更を実施した。
サラヤの山田哲取締役コンシューマー事業本部本部長は「生活者の美容・健康に対する考え方が変わり、幅広い年齢層で糖質コントロールのために普段の食事にラカントSが取り入れられています」と日常への広がりを説明。ラカントSを使用した糖質、カロリーコントロールのメニューもSNSを中心に広がり、SMの定番売り場での陳列が一般化している。さらにサラヤは小麦、米の代替品で、健康意識の高い女性から人気が高いオートミールとの併用も提案。売り場では、各メーカーと共同でエンド展開する関連販売も強化している。その結果、「ラカントS顆粒」の大容量サイズ(600g)の売り上げがSMでさらに伸びている状況だ。