「ラカントS」の特性を生かした関連販売を強化

 日経POSセレクション2022のセレクション賞に、サラヤの自然派甘味料「ラカントS」が3年連続で選ばれた。日経POS登録の36万商品のデータを基に、売り上げが伸びている276品が選び出され、「ラカントS顆粒」(600g)はセレクション賞を受賞した。3年連続で選ばれる商品は非常に珍しいことから、コロナ禍の巣ごもり時に購入した新規ユー ザーがリピーターにつながってい ることが示された形だ。合成甘味料離れが進み、代替甘味料市場全体の伸びが停滞する中でも売り上げを伸ばし、圧倒的な支持を得て市場全体を牽引している。

「ラカントS」は安全性にこだ わった100%植物由来の自然派甘味料で砂糖と置き換えれば簡単にカロリーと糖質をカットできることから、料理での使用が多いスーパーマーケット向けが大きく伸長している。原料はウリ科の果実「羅漢果(ラカンカ)」から抽出した高純度エキスと、トウモロコシの発酵から得られる天然甘味成分「エリスリトール」の二つの天然素材。もともと糖尿病患者向けに1995年に開発されたものだが、近年では、ダイエットや美容・健康の側面から、その機能性への関心が高まり、ファミリー層や若年層を中心に支持が広がっているのだ。

 現状について山田哲取締役コン シューマー事業本部本部長は 「パッケージに強調した『100%植物由来の甘味料』、『カロリー・糖類ゼロ』、『砂糖と同じ甘さ』の三つがお客様に支持されています。特に近年は、合成甘味料ではなく、安心・安全な自然派甘味料を使いたいというニーズが非常に強いことから、幅広い層にリピート購入されています。またコロナ禍で高まったダイエットニーズにおいても、安心・手軽な甘味料として認識されたことも大きな理由の一つです」と語り、今後は食品との関連販売や催事企画を強化したいとしている。

 また甘味料市場の傾向としては、「使用しやすい」という理由から、液状タイプの購入比率が高まっている。そこでサラヤでも「ラカントS シロップ」の味とパッケージをリニューアルし、普段から液状タイプを使ってもらえるようにした。甘味料市場にはオリゴ糖などの液状商品も多いが、大きな違いは「ラカントSシロップ」は 砂糖と同じ甘さであることだ。「食物繊維などを加えた液状商品は砂糖の甘さに比べて、6~7割程度の甘さなのでたくさん入れないと甘さが足りない。その一方で『ラカントS』は砂糖と同量でもしっかり甘さを感じられます」と山田本部長は差 別性を強調する。

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