生産量日本一を誇る高知県産生姜。その生姜の「すりおろし、粗きざみ、搾り汁」の3種を贅沢に使用した、具だくさんの生姜ポン酢「鬼の土佐生姜ポン酢」(400mL)を徳島産業が9月に新発売した。地元四国エリアの活性化を掲げる同社は、気候・風土が生姜生産に最適な高知県産生姜のみを使い、新たな万能調味料に仕立て上げた。
30代、40代女性に生姜たっぷりの万能調味料を提案
生姜は、古来より漢方薬の一つとして使用され、身体を温めたり冷やしたりと体温調整の効果が期待されている。特に血行を良くし、身体を温める効果は広く知られている。また、胃腸への刺激で消化機能の促進効果も期待される。
営業企画課荒井憲和課長は、「様々な効果を期待して生姜好きな女性は多く、昔から料理でもよく使われる素材です。この生姜の素材の力を最大限生かし、味と健康を両立させたのが『鬼の土佐生姜ポン酢』。商品メッセージ『生姜の力でおいしく健康に妥協なき土佐生姜ポン酢』を強く打ち出していきます」と意気込みを語った。
「鬼の土佐生姜ポン酢」は、食感である粗きざみ、香りのすりおろし、旨みの搾り汁を「鬼の」ように使用した今までにない生姜感のある万能調味料を実現。普段から食事に生姜を取り入れ、健康意識の高い生姜好きの30代、40代の女性をメインターゲットに据え、お買い得な価格で提供する。またパッケージは中身の価値を伝える透明ボトルデザインを採用。累計本数2000万本以上を売り上げた大ヒット商品「たっぷりたまねぎポン酢」シリーズとして、売り場で同時陳列して生姜のおいしさと健康の価値が一目で分かる直感的なデザインで訴求していく構えだ。
アンバサダーが新メニューをインスタで発信
また「鬼の土佐生姜ポン酢」は、生姜の風味だけを強調した調味料としてだけでなく、3種の生姜をたっぷり使用した本格的な生姜調味料であることから幅広い料理に使える。その提案メニューとして最需要期を迎える秋冬の鍋料理をはじめ、鶏の生姜煮、豚肉の生姜焼き、生姜チャーハン、生姜の炊き込みご飯、温野菜サラダ、焼きなす、厚揚げ焼きなどを提案していく。これらのメニューを訴求するため徳島産業では、インスタグラム(インスタ)を中心にSNSをフル活用した販促を展開していく。
その販促施策の一つには、同社商品のファンである20代、30代女性を中心としたアンバサダー累計350人がオンライン会議などを通じ、企業との共同活動を実施している。「シェフの厨房」シリーズや「赤からたっぷりたまねぎポン酢」などから毎月同社が選定したドレッシングの新たなレシピをアンバサダーが考案。今回の「鬼の土佐生姜ポン酢」でも約50の新たなレシピを、インスタを中心にアンバサダーが積極的に発信し、訴求力を高めている。
園木悠司取締役本部長は、「鬼の土佐生姜ポン酢の料理方法として当社の想定メニューは、『かける、あえる、つける』で味を整えることを想定していましたが、アンバサダーの方からは、『漬け込む』など素材を生かしたレシピの発想も生まれました」とアンバサダーの存在に感謝している。
例えば、昨年発売した濃厚な出汁を利かせたポン酢「本気の白だしおろしポン酢」の使い方をアンバサダーが提案。同商品を使った唐揚げなどのメニューはインスタで100万回の再生を達成している。
同商品は、豊かな風味と香り立つ焼津産かつお、上品な深みのある北海道産利尻昆布、濃厚で旨味の強い瀬戸内産煮干しの三つの素材をふんだんに配合。そこに大根おろしと、すりおろしたまねぎに徳島県産すだちを加えた人気商品として幅広いレシピで利用されている。
園木取締役は、「当社の商品は、様々なレシピに使うことができる万能調味料なのでレシピがよく分かるインスタとの親和性が高い。多くのユーザーの方からインスタで発信され、拡散しやすいのが特徴です」と分析。同社からもインスタやXを中心に、様々なレシピを公開してメニュー提案を強化している。
食育活動で地方活性化を図る
徳島産業は、地元との交流を図り、地域活性化の取り組みもさらに推し進めている。徳島県と同県板野町とが提携している「ふるさと工房」では、地域の子どもを持つ母親などを対象に、徳島工場の見学を通じ地域の食材を使った弁当づくりなどに役立つ技術を公開した。園木章浩社長は、「地域に寄り添った食育活動など地方活性化にさらに力を入れていきたい」と意気込みを語った。
さらに海外への展開では、現在の商品供給だけでなく、現地生産も見据えて視察を行っている。また国内では各種の展示会などに積極的に出展し、販路をさらに広げる取り組みを推し進めていく予定だ。
徳島産業は、今後も地方の逸品素材を活用して地域の活性化に貢献。地元の土佐生姜をたっぷり入れ、生姜の素材の力で生活者のおいしく健康な食生活をサポートしていく。