イニシャルコスト1割減の工夫
11月8日にオープンしたヨークベニマル泉玉露店は、ローコストな店づくりの実験店だ。天井をスケルトンにし、空調の数も性能が年々向上していることを踏まえて従来よりも数台減らし、トータルでイニシャルコストを1割削減した。「実際に冷ケースも含めて電気が付いた状態でオープンしてみて、違和感はあまりなかった」と大髙耕一路社長はほっとした表情。今後は年間のランニングコストが4~5年前の店舗と比べてどれほど落ちるかの検証に移る。
ローコストな店づくりは、高まる一方の建設コストへの対応策だ。同時に生産性改善にも取り組んでおり、同店では青果売り場に電子棚札を導入。ポイントは売り場全部ではなく青果だけに絞った点だ。青果は日々価格も産地も変わり、値札の差し替え作業が頻繁に発生するため。既存店も含む全店の青果売り場に順次導入する。