新たなMD・サービスを備えたプロトタイプ店が続々登場

 トモズが本当の意味での「かかりつけドラッグストア」を目指し、店舗の刷新を進めている。同社は昨年、創業30周年を機に原点回帰を標榜。ロールモデルである欧米型ドラッグストアに立ち返り、突き詰めるテーマを「利便性」と「専門性」に集約した。「まずは地域の生活拠点として頻度高く、密度濃く便利にご利用いただく。そこで培った信頼の上に、美と健康の専門的なサービスを提供していく」。角谷真司社長はこの〝トモズ流〟かかりつけドラッグストアの構築に向け、利便性と専門性、それぞれの要素を深掘りしたプロトタイプ店を改装で出店。経過を分析し、成功パターンを横展開することで、真にお客に寄り添う店づくりに乗り出している。

 プロトタイプ店は前期(2024年3月期)末に立て続けに3店を出した。まず利便性にフォーカスして改装したのが2月オープンの西新宿5丁目店(東京都新宿区)だ。ここで強化したのはずばり食品。同店は大江戸線の西新宿5丁目駅至近に立地しており、周辺には単身者が多く住むほか、ホテルやオフィスビルも林立している。こうした特性を踏まえ、即食のおにぎりやサンドイッチ、生活に欠かせない玉子や乳製品などを拡充。冷凍売り場も増やし、特にワンプレートメニューの品揃えを充実させたほか、通常のトモズの売り場では影が薄い酒類も多く並べた。

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