生鮮・デリカの強化とセルフレジ効果で客数増

 大手ドラッグストアの客数が伸び悩む中、ゲンキーが客数を伸ばしている。2024年6月期の客数は104.7%。買い上げ点数が97.2%と前年割れする中、1点単価の上昇もあり、既存店売上高106.7%の好調を牽引した。足元(25年6月期第1四半期)でも客数は102.6%と堅調に推移する。

 その大きな要因となったのは生鮮・デリカの強化だ。23年8月、2カ所目となる大型複合センターのRPDC(富山県小矢部市)が稼働。同年12月から自社製造を始めたサンドイッチは99円(税別、以下同)、149円、199円とコンビニより低価格ながら味は伍する品質で展開し、仕入れ品だった前年比で売上高150%を記録した。また、実験的に展開していた149円の小鉢お惣菜シリーズ(冒頭写真右)を同年10月から全店に拡大、3品買っても500円以下という値ごろ感で夕食ニーズを捉えた。ほかにも、おにぎりや焼き魚、199円の弁当やフライなどラインアップを拡充したことで、惣菜の売上高は前年比136%と伸長した。

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