コンビニとスーパーの戦いの構図を変えたドラッグストア

 日常の近場消費を取り込む競争が、従来とは次元の違うレベルで激化している。ドラッグストアが生鮮・惣菜も扱う「フード&ドラッグ」の出店を加速すれば、コンビニは最大手のセブンイレブンがコンビニとスーパーを合体させた新業態を開発するなど生鮮を扱う店舗を本格的に拡大。迎え撃つスーパーも小商圏対象のミニスーパーを積極的に出店する動きが広がっており、遠くのスーパーに行かずに済む「小型便利店」が急増。「近さ」と「便利さ」を競い合う戦いが、まさに業態の垣根を越えて展開されているのだ。

 食品、日用品の生活必需品を扱い、半径500m以内の小商圏でも成り立つ店舗の代表は、言うまでもなくコンビニだ。そのコンビニにはない生鮮を武器に、主婦や高齢者を取り込む小型店が相次ぎ登場したのは2000年代だ。

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