業界中が「明日は我が身」かと戦々恐々の状況に陥る

 この恐怖と混乱の日々は、一体いつまで続くのだろうか。昨年12月に中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染は、3月25日現在で196カ国・地域に広がり、世界の感染者数は41万人を突破。日本国内でも1924人(クルーズ船を含む)に達し、その数は日々増加し続けている。

 感染拡大に伴い、多くの国で入国・渡航禁止、都市の封鎖、外出禁止令、食料品店を除く店舗の一斉休業などが実施され、中国に代わってパンデミックの震央と化した欧米各国の首脳からは「第二次大戦以来の戦時下態勢」のメッセージが国民に発信されている。

 感染爆発が起きていない日本はまだそこまでの状態にはなっていないが、国民生活はやはり出口の見えない非常時モードが続いている。店頭からはマスク、消毒液、トイレットペーパーなどが消え失せ、イベントの自粛、在宅勤務、小中高等学校の休校などで街からは人通りが減り、従業員・職員の感染で事務所や工場、スポーツジム、さらには病院、市役所、保育園、福祉施設など生活インフラの一時閉鎖も相次ぐ。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから