神風が吹いたドラッグストア、食品スーパー

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、3月以降、各社の売り上げはどう推移するのか。まずは各社発表済みの2月の動向から見ていく。今年の2月はうるう年で、土曜と祝日が昨年より1日ずつ多かった。すなわち前年比は良くて当たり前ということで、本来実力を判断するには難しい月だ。

 にもかかわらず、業態別の勝ち負けは鮮明となっている。明暗を分けたのはインバウンドへの依存度と、買い溜め需要の高まりの受け皿となりえたかどうかだ。

 まず最も神風が吹いたのがドラッグストア(DgS)。大手各社の成績は、郊外型でインバウンド比率の低いウエルシアHD、スギHDが20%超の大幅な伸長を見せた。そこまでではないものの、サンドラッグは15.1%増、コスモス薬品は11.3%増。相対的にインバウンド比率が高く、食品の扱いが少ないマツモトキヨシHDでも8%増となった。

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