新型コロナウイルスの感染拡大は、業態ごとに企業の明暗を色濃く浮き立たせた。この混乱の中、計画通りに出店数を積み上げる企業もあれば、出店の延期や中止、さらに業績悪化に伴い閉店を余儀なくされた企業もある。そこで今回は9月の上旬から中旬にかけて緊急アンケートを実施し、コロナが各社の出退店戦略にどれほど影響与えたのかを尋ねた。大手小売り・外食チェーン99社にアンケートを打診し、58社から回答を得た。

空き物件で新規出店を増やす攻めの企業が出現

 問1−1では、「今年3~8月の出退店戦略について、新型コロナウイルスの拡大が多かれ少なかれ影響したか」を尋ねた。業態を問わず、ほとんどの企業がコロナの影響を受けたのではないかと思われたが、結果は「影響した」が「影響しなかった」を若干上回ったものの、回答は半分に割れた。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから