出店が加速する金沢市内1km圏内に6店舗が集中
東海や北関東で激化するドラッグストアの出店競争が北陸でも始まった。その主戦場と言えるのが、石川県金沢市だ。石川県および金沢市で最多の店舗数を誇るのが、地元白山市を本拠地とするクスリのアオキで、5月19日現在、県内で87店舗、そのうち34店舗を金沢市内で展開している。これに続くのが隣の福井県のGenky DrugStores(以下、ゲンキー)で、店舗数は石川県内が43店舗、うち金沢市が5店舗だ。最近は、北陸以外からの出店も相次いでおり、中でもスギ薬局は、一昨年10月に石川県1号店を小松市に出店、さらに昨年1月に金沢市内へ進出して以来、これまでに県内19店舗、うち金沢市内に14店舗を出店している。ほかの大手も参入を加速しており、石川県内と金沢市内の店舗数は、ウエルシア薬局が22と10、コスモス薬品が8と1、マツモトキヨシは、シメノドラッグも含めて30と9、キリン堂が12と7、中部薬品(Vドラッグ)が17と10で、金沢市内への出店が集中している。その結果、市内のあちこちにドラッグストアの集積地が生まれ、お客の獲得競争も激化している。