決算期の変更で中計目標を下方修正

 2024年2月にツルハホールディングス(HD)とウエルシアHDとの経営統合が発表されてから9カ月。統合に向けた取り組みの進捗について、鶴羽順社長は、「独禁法のクリアランスまではやれることが限られているが、各部隊で定期的なコミュニケーションは取っている。(統合の認可が下りたら)すぐに進められるよう、今からできることはやっていきたい」と説明。まずは決算期を揃える予定で、今年度の決算期を5月15日から2月末に変更する。これに伴い今年度末までの中期経営計画も2.5カ月短縮した内容に修正。重点戦略である「店舗」「調剤」「PB」「DX」「財務」の目標値も再設定した。

 店舗戦略は、年度末店舗数を当初計画の2677店から2640店に改めた。ちなみに、中計開始時は2750店舗を目標に掲げていたが、前期末決算で不採算店舗の閉店を前倒しする方針から出店が中計未達となる見通しを示していた。経営統合前に身軽になっておく必要があるとの判断だろう。

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