10月19日から4日間、パリ郊外で、欧州最大の国際食品総合見本市「SIALパリ2024」が開催された。入場者は28万5000人で、2年前の前回に比べ2万人増加。127カ国から7500(前回比500増)もの企業・団体が出展し、フランス、イタリア、スペインに続き、トルコや中国からの出展が目立っていた。

 イノベーションとスタートアップのコーナー(冒頭写真)は今年も注目の的で、様々な分野の製品が1カ所に集められており、最先端の商品をまとめて見ることができた。食品市場のエキスパートであるグザビエ・テルレ氏によると、「新型コロナウイルスや戦争、インフレの影響で23年は世界的に技術革新の速度が落ち込んだが、今年は再加速した。前回のSIALでは、イノベーションコーナー出展の4分の1が植物性の代用肉だったが、今年はこれが減少した」という。代替肉は添加物や加工済み原材料の使用度合いが高く、超加工食品であることが多いが、今回は、代替肉の出展自体が減るとともに、加工度合いの少ないものが増加。加工原材料を減らして添加物を加えていないことをアピールする代用肉メーカーが目についた。

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