ドイツ本拠のグローバルディスカウントチェーン・アルディが、プラスチック包装のリサイクルのため、商品に電子透かし技術を取り入れる実証実験に取り組んでいる。

 電子透かしは、プラスチック包装材に印刷された切手サイズのコード。アルディは欧州ブランド協会(AIM)が推進するサプライチェーン間のイニシアチブ「HolyGrail 2.0」に2022 年から参加して、電子透かしの適用で分別回収率を向上させ、商業規模での資源循環の達成を目指している。

 プラスチックのリサイクルの主要な課題は、プラスチック包装の収集、分別、リサイクルのための均一なリサイクルインフラが不足していること。HolyGrail 2.0 イニシアチブではプラスチック包装の分別を促進し、リサイクル性を向上させるために電子透かしの技術的実現可能性をテストする取り組みが現在進行中だ。

 今回、アルディは自社ブランド「ミルサーニ」のケフィアとヨーグルト(写真)のパッケージ計18種類に電子透かしを導入した。リサイクル工場の高解像度カメラで関連データが読み込まれ、包装をより正確に個々の廃棄物の流れに分類できるようになるという。

 アルディサウスのナショナルサプライチェーン管理マネージングディレクターであるアレクサンダー・マルコフ氏は「市場で高品質のリサイクル品が流通する条件を作り出すために、可能な限り多くの材料を最善の方法で分別し、循環経済に重要な貢献をするよう努める」と述べている。

  HolyGrail 2.0は、ネスレ、P&G、ユニリーバ、ペプシコ、ハインツなどのグローバルメーカーやアマゾンが参加している。日本企業からは花王や大日本印刷が参加している。