ロシアによるウクライナ侵攻以来、資源や原材料価格が高騰し、世界中でインフレが進んだ。戦争勃発前には天然ガス全体の45%をロシアから輸入してきた欧州は、ロシアからのガス供給がほぼ絶たれたため、広域でガス不足が懸念されている。2022年夏、欧州連合(EU)加盟国は、暖房が必須となるこの冬のガス消費量を過去5年平均比で15%削減するよう求められた。

 加盟国の中でもロシアからの輸入割合が55%と特に高かったドイツは、エネルギー源確保に必死だ。法律を制定して政府や企業の省エネ、ガス消費削減対策を義務付けている。

 まず、秋から各地の名所などのライトアップが停止あるいは時間が短縮された。11月末から12月に全国で開催されたクリスマスマーケットのデコレーションや、ショッピングストリートのイルミネーションも控えめで、街は例年より暗い。

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