ドイツ資本のディスカウント・スーパーマーケット・チェーン(DS)リドルは、米国内で、南はジョージア州から北はニューヨーク州まで九つの州に129店舗を展開している。昨年5月、ジョージア州に100店舗目をオープンした後、わずか半年間で30店舗近くを出店、とくに12月は1カ月に8店舗も出店した。

 リドルの米国内の店舗はヨーロッパの店舗よりも広く、売り場面積は約600坪。1976年に米国に進出し、37州に2000店舗を展開する同じドイツ出身のアルディの2倍以上だ。扱い商品は食品や日用品にとどまらず、「ニューサプライズ」と称した小型家電や家具、ファッション・アパレルなども取り扱う。スタッフ数は1店舗当たり50人前後。アルディと同様、リドルも余分な店内装飾を施さない「ノーフリル」で、商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのローコストオペレーションが特徴だ。ただし、安さ一辺倒というわけではない。インストア・ベーカリーを備え、生鮮品やワイン、コーヒーなどを中心に高品質な商品もラインアップし、オーガニック商品も取り扱う。商品の9割はPBで、人工着色料やトランス脂肪酸、MSG、グルテンなどを含まないフリーフロムを訴求している。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから