ドイツの代表的なディスカウントスーパー（DS）と言えば、リドル（LIDL）だ。創業は1930年で、73年に現在の原型となるDS1号店を開いた。88年にはドイツ国内で450店舗を構え、翌年フランスに海外1号店をオープン。現在は、欧州や米国32カ国に1万1000店舗以上を展開、世界最大級の店舗数を誇る。ドイツ国内には約3200店舗あり、今年10月にも4店舗をオープンした。 最近は大都市にも進出し、駅構内に店舗を構えるなど郊外の大型店1辺倒からの脱却を図っている。
リドルが世界一のDSとなった秘密はPBの安さとナショナルブランド（NB）を含むほどよい品揃えにある。PBの牛乳は79セント（110円）と一般スーパーのPBより1−2割、NBより3割ほど安い。野菜や果物など生鮮食品も1−3割安い印象だ。品揃えも豊富で、食品は1600種類と、DSの双璧をなすアルディの700種類の2倍以上を取り扱う。
