消費者の支出が「商品」から「サービス」に移動

 米国商務省の発表によると、米国の5月の小売売上総額は前月比1.3%減の6202億ドル(約67兆6000億円)となり、前月の0.9%増から減速に転じた(前月0.0%は今月0.9%に修正)。

 5月の小売業は景気回復が鮮明だった3月に比べ、一段と景気の減速感を強めた。前月比売上高成長率の状況は図1のように変化している。

 5月の小売業界の売上高は、前述のように前月比1.3%減少したが、小売店側はこの減少にもむしろ楽観的である。その背景には、過半数の米国民がワクチン接種を終え、多くの消費者が外出し店にやってくることが期待されるからである。大手報道機関各社は、外出をすることがレストランでの食事や衣料品店、百貨店、食料品店などでの買い物につながっていると報じている。

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