米労働省が7月13日に発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で9.1%の上昇と、市場予想(8.8%)を上回り、1981年11月以来の大幅な伸びとなった。ガソリン価格は1年前に比べて59.9%も上昇、食品全体も10.4%の増加で、家庭の食事となると12.2%増加し、市民の暮らしを圧迫している。主な商品の値上がり率は、卵33.1%、バター21.3%、鶏肉18.8%、牛乳16.4%、コーヒー15.8%と、軒並み二桁を超えている。

 ムーディーズによると、生活費の支出は、1カ月当たり平均で1世帯493ドル(約6万9000円)も増加。40年ぶりの記録的なインフレにより米国民の67%が貯金を切り崩しているとフォーブス誌は伝えている。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから