オムニチャネル・リテーラーを宣言したウォルマートは価格戦略も変化させている。同社が昨年6月にアップデートした「プライス・マッチ・ポリシー」には堂々と「私達は競合店の低価格に合わせません」と記してあるのだ。

 これまでウォルマートは、競合店の同一商品の価格に合わせる「プライス・マッチ・ポリシー」を掲げてきた。ウォルマートで購入した商品が競合他社でより安く売られていた場合、ウォルマートにレシートと競合店の広告やチラシなどを持っていけば差額分を払い戻すというもの。2019年5月までは、「セービング・キャッチャー」という専用のアプリも導入して取り組みを展開していたが、EDLPを実現できたことを理由にこのサービスを停止。EDLPを堅持しながらも、低価格を売りにしない方針に転換したのだ。

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