コロナ以降、期待はされるものの、成果を出すのが難しい業態にダークストアがある。
ダークストアとは、売り場がない店舗で、倉庫に専用の駐車スペースがついたカーブサイド・ピックアップや宅配サービス向けに特化したネットスーパー専用拠点だ。コロナの感染拡大で大手チェーンストアの一部には、売り場をダークストア化した事例がいくつかある。
その1つが、食品スーパー(SM)チェーン最大手のクローガーだ。同社は、2020年3月に非常事態宣言が発令された直後、オハイオ州シンシナティ郊外のマウント・カーメルにある既存のSM店舗をダークストアの「クローガー・ピックアップ・オンリーストア」に転換した。しかし現在、同店は閉鎖されている。