伊藤忠食品のデジタルサイネージの設置台数が今年10月末で1万台を突破した。同社は全国100チェーン以上のスーパーの売り場にサイネージを展開。動画配信のエブリーが運営する「DELISH KITCHEN」のレシピ動画を放映するほか、特売情報の掲載、QRコードを使ったキャンペーンなど、店頭における販促導入を進めている。岡本均社長は、「これ自体が業績にものすごくインパクトを与えるわけではないが、サイネージを通して日々の営業が小売り・メーカーに寄り添う形に深化してきている。商談の高まり、新たな商売にも着実につながっている」と自信を見せる。今後も多様なコンテンツと売り場を連動させた販促提案に力を注ぐ考えだ。
伊藤忠食品の2025年3月期上期業績は、売上高3523億円(前年同期比4.0%増)、営業利益49億円(15.2%増)、経常利益70億円(39.2%増)、純利益51億円(46.0%増)の増収増益だった。