中国ではワンチャイナの共同調達が始まった

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は、グローバルリテーラーへの階段をこの数年で一気に駆け上がった。

 日米CVS事業を成長の柱に据えたのは2016年10月、井阪隆一社長が社長就任後に初めて発表した中期経営計画(100日プラン)でのことだ。当時(17年2月期末)のセブンイレブンの店舗数は、日本が1万9422店、北米8707店、エリアライセンシーも加えた総計は6万1805店だった。ここからセブンイレブン・インク(以下SEI)の米国コンビニチェーン買収が続く。18年にスノコ社の約1000店が加わり、21年にはセブン&アイをグローバル企業へと押し上げたスピードウェイ約3800店が加わった。直近24年2月期末の店舗数は、日本2万1535店、北米1万3122店、エリアライセンシーも加えた総計は8万4541店。この間の増加分は、日本の2113店に対して、北米が4415店、ライセンシーが1万5947店で、海外の店舗数が急速に拡大しているのがわかる。ちなみに国別ではタイが1万4545店、韓国は1万3137店でSEI並みの規模になっている。

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