ファミリーマート/中国事業は合弁見直しで再成長の下地を整える

 ファミリーマートは目下、台湾・中国を軸に海外での事業拡大を進めている。ASEANの4カ国にも展開し、海外店舗数は今年7月末現在で8059店を数える。

 中で最も店舗数が多いのが台湾(4264店)だ。進出は1988年。同社の海外1カ国目でもあり、当初は日本の店舗サイズや品揃えをそのまま移植しての展開だった。後に現地の商取引の形態や物流の状況に合わせ、自前で専用の物流インフラを構築。進出から7年目で黒字化を達成し、以降、現地の生活習慣や食文化に合わせた商品開発などで最適化を図ってきている。同国では17年に自社パン工場を開設。20年には日本より一足先に自社ECプラットフォームを稼働するなど、中食とITを強みに支持拡大に取り組む動きが目立っている。

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