突破口は300坪の香港1号店だった

 日本の小売業の中でグローバル企業として群を抜いて存在感を放つのがファーストリテイリングだ。今年2月末時点でユニクロは海外に1669店舗を構える。その数は国内(800店舗)の倍だ。グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)を始め、韓国、東南アジア、インド、豪州、北米、欧州の24カ国・地域に進出しており、中でも中国大陸は日本を上回る922店舗を展開している。前期末(2023年8月期)の海外ユニクロ事業の売上収益は1兆4371億円、営業利益は2269億円と、ともにグループ全体の過半を占めるに至っている。 

 ファストリの海外進出は01年のロンドン、中国・上海の1号店はその翌年だ。それから20余年、決して始めから順風満帆だったわけではない。

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