良品計画/景気低迷で中国事業の見直しあるか

 専門店の中でファーストリテイリングに次いで海外店舗が多いのが、良品計画だ。前期(2023年8月期)末時点の店舗数は、国内の562店舗に対し、海外は626店舗と、海外が上回っている。内訳は、中国をはじめとする東アジア(482店舗)、東南アジア・オセアニア(87店舗)、欧米(57店舗)。

 業績も海外が牽引している。特に好調なのが東アジアと東南アジアだ。前期は国内事業が既存店の低迷や急激な円安、輸送費上昇などによる調達コスト増で営業減益となったのに対し、東アジアは増収増益で着地。中国の経済活動復活を受け、既存店売上高が通期で前年実績を超過した。営業収益の拡大に伴い営業利益も3割増加、営業利益率も国内を7ポイント以上上回る高さを実現した。東南アジア・オセアニア事業も、タイ、マレーシアが牽引して増収増益を果たした。

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