6社中5社が減益に業績予想未定も続出

「戦後最大の危機」。ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、4月9日の決算会見で新型コロナ禍をこう表現したが、その切実さは専門店業界に共通の認識と言えよう。消費増税、天候不順で収益力が縮んだ2019年。これにコロナの追い打ちで、今期も厳しい状況は続きそうだ。

「衣」、「住」のカテゴリーを扱う大手専門店6社の19年度業績を見ると、唯一増収増益のニトリホールディングス(HD)を除き、残り5社はいずれも低調だ。これまで安定的な強さを誇ってきたファストリの上期決算(20年8月期)は減収減益、しまむらも通期で減収減益に沈んだ。良品計画、エービーシー・マートは減益、オンワードHDに至っては大幅な赤字に転落している。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから