セブン&アイ・ホールディングスは、新たなグループシナジー創出のための新コンセプト店舗「SIPストア」を2月29日、千葉県松戸市にオープンする。

 セブンイレブン・ジャパン(SEJ)とイトーヨーカ堂(IY)は、2022年8月、「SEJ・IY・パートナーシップ(通称SIP)」を立ち上げ、商品やサービスにおける相互供給、アプリを通じた相互送客などの販売促進、店舗オペレーションといったテーマでシナジーの最大化を進めてきた。その取り組みを具現化したものが「SIPストア」で、今回、セブンイレブン松戸常盤平駅前店をリニューアルして出店した。

 店舗面積は約88坪(約290㎡)で取り扱い商品数は5300アイテム。通常のセブンイレブンの店舗よりも売り場面積を広げ、品揃えを拡大、グループ工場「PeaceDeli」で製造された鮮魚や精肉を導入するなど、イトーヨーカドーが持つ生鮮食品の取り扱いノウハウを生かした。また、冷凍食品・チルドの売り場も拡大、カット野菜や水煮野菜などを充実させたほか、冷凍食品も米飯、麺類、惣菜、ペストリー、デザートなど幅広いカテゴリーの商品約260アイテムを取り揃えた。さらに、アカチャンホンポのベビー用品やロフトのメイク用品など、食品以外でもグループの商品を導入している。

 なお、同店は、グループの知見を生かしたテスト店舗の位置づけで、今後、検証を進めていくとともに、異なる商圏特徴を持った場所でのテスト店舗展開も検討していく構えだ。