セブン&アイホールディングス(HD)は、11月30日、セブンイレブン・ジャパンと 7-Eleven,Incの合弁会社で、セブン&アイHDの完全子会社である7-Eleven International LLC(以下、7IN)が、その完全子会社である AR BidCo Pty Ltd を通じて、オーストラリアのConvenience Group Holdings Pty Ltd(以下、SEA)の全株式を取得すると発表した。

 SEAは、オーストラリアで「7-Eleven」ブランドにてコンビニエンスストア事業及び燃料小売事業を運営する 7-Eleven Stores Pty Ltd を含む複数の会社の株式を保有する企業。

 今回の買収の狙いは、日本・北米以外のグローバル展開を強化するため。

 7INは、日本・北米以外でCVS事業展開を担っており、日本・北米を除く地域で2025 年度までに5万店の店舗網を確立し、30年度までに日本、北米も含めた全世界で30の国と地域で店舗出店する目標を掲げている。その実現に向け、ライセンシーへの戦略的投融資を含むM&Aについても積極的に取り組んでおり、今回のSEAの株式取得もその一環。オーストラリアは、2060年代半ばまで人口が年平均成長率1.4%で長期的に成長していくと予想されており、その需要をより効果的に取り込むため、買収を決めた。

 なお、SEAの完全子会社であるCONVENIENCE HOLDINGS PTY LTDの株式が、セブン&アイHDの資本金の100 分の10以上に相当するため、同社は、セブン&アイHD社の特定子会社となる。