伊吹運輸を子会社化、北海道の青果物を押さえる
国分グループ本社の勢いが止まらない。前期(2023年12月期)の連結業績は3期連続の増収増益。売上高は初の2兆円超えを果たし、242億円の経常利益は、宿願の経常利益率1%を超える1.17%の実績となった。業績を支えるのは様々な施策の着実な成果。24年度の国分グループの冠方針「顧客満足度1位を超えて、さらに超える」がそれを裏付ける。川上のメーカー、川下の小売業に国分の仕事ぶりをチェックしてもらう顧客満足度調査は、16年から始め改善に努め、昨年のCS調査KPIでは、1位選択率が川上60%、川下50%以上となった。川上の50%超えは初めて。
國分晃社長は、「顧客満足度1位をさらに超えるには、お客様の期待値を超えていくしかない」と力を込める。昨年その顧客の期待を超えたと言えるのが、北海道と茨城県に拠点を持ち、北海道の青果物配送ではトップクラスの機能を有する伊吹運輸(冒頭写真)の子会社化だろう。
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