26年度に出店加速で目標は計110店

「中期経営計画(2024~26年度)の目標出店数110店舗の数値から、大きな乖離が出てきている状況だ。新規出店に向け、スピード感を持って対応していきたい」。中川伊正社長は25年2月期決算説明会の席上で、都市部小型SM「マックスバリュエクスプレス」(以下、エクスプレス)と、ドラッグ&フード業態「ウエルシアプラス」の出店を、26年度に加速していく意向を明らかにした。

 そもそも中計で2業態の出店加速を掲げた背景には、九州における競争激化がある。九州では昨年4月に、西友が5県で運営していた「サニー」(SM)など全69店舗の事業をイズミに売却。イズミの九州における店舗数は159店(25年2月末)となり、「イオン」(GMS)と「マックスバリュ」(SM)で計226店(同)を擁するイオン九州の店舗数に肉薄する勢いだ。そこで同社が注力するのが、九州7県人口の4割強を占める福岡県でのシェア拡大。ここを比較的出店しやすい小型の2業態で取っていこうという戦略だが、その狙いとは裏腹に九州以外からの参入もあり、物件確保に苦戦。24年度は計画の28店に対し10店(エクスプレス4店、ウエルシアプラス6店)にとどまった。

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