テナント収入を除いた小売りベースでGMS黒字化へ

 コスト増の逆風の中、イオン九州が着実に稼ぎを上げている。2023年2月期の営業利益は前期比47.1%増の83億円、経常利益は47.3%増の88億円、純利益は約7割増の大幅増益だった。

 好決算の主要因はトップラインの順調な増加だ。食品・日用品では、イオンとマックスバリュ(MV)が合同で行う値頃訴求「本気の価格」がお客の支持を得た。値上がりが広がる中、価格に敏感な食品スーパー(SM)、ディスカウントストア(DS)のお客の買い控えを抑制し、売り上げの積み増しにつなげた。行動制限の緩和などによりGMSの客数も増加。衣料品・住居余暇商品の売り上げ回復もあり、営業収益は収益認識基準適用前の比較で4%拡大した。

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