エリアカンパニー再編でノウハウの伝播を速める

 イオンリテールが今期、積極投資に打って出る。投資額は明らかにしていないが、前期の投資額758億円を上回り、近年では過去にない規模となる見込みだ。店舗については公表済みの新店が14店、改装は70店を計画。うち、新店はNSCの「そよら」(冒頭写真は3月にオープンした「そよら入曽駅前」)が5店、衣食住フルラインのGMSが3店、他にフード&ドラッグやSMなども開店する。ちなみに14店のうち5店はダイエーからの承継だ。

 この店舗戦略と合わせて今期からイオンリテールは新体制に移行。従来の六つのエリアカンパニーを、北関東・新潟、南関東、中部、西日本の4カンパニーに再編した。重視したのはカンパニーのスケールだ。「今期どんどん活性化を進めていくに当たり、カンパニーごとにモデル店が多い方が他店へのノウハウの伝播が速まる。店長を束ねるエリアの事業部長の権限を明確化することで、意思決定のスピードを高めていきたい」と間渕和人執行役員経営企画本部長は組織再編の狙いを語る。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから

特集一覧