ライブ配信でコロナ禍でも「新しい発見」を提供

「今日はおいしいマグロを皆様にお届けします!」「最初はマグロの頭を落としていきます。皆様、包丁の音は届いていますでしょうか」

 画面越しに、売り場に響く声。イオンスタイル有明ガーデン(東京都江東区)で行われたマグロ解体ショーのライブ配信の模様だ。新型コロナ感染防止に配慮し、水産の作業場の様子を店内のサイネージで放映、非接触・非対面でお客に訴求したのだ。配信後は切り立てのマグロをすぐさま商品化し、売り場に展開。アナウンスしながら販売したところ、見事売り切れたという。

 デジタルとリアルを融合したイオンスタイル有明ガーデン。同店は昨年5月、大型複合施設「有明ガーデン」内にオープンした700坪の食品専門館だ。ニューノーマル下での顧客体験価値(CX)向上を模索するモデル店舗として、ライブ配信のほか、商品棚に動画を流す販促や、カメラ・AIを使った店舗運営の効率化など様々な実験が進んでいる。

デジタル活用のモデル店舗であるイオンスタイル有明ガーデン。壁や柱にはサイネージ、天井にはカメラが多数取り付けられている

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