アプリ、IDの統合を進め顧客の購買行動を把握

 リアルとネットがシームレスにつながり、店でもECでも生じる多様なニーズに対応していく。イオンリテールの最前線、店舗でその取り組みが加速している。その前段となるのが、食のEC事業の一本化だ。店の商品をお客のもとへ運ぶイオンネットスーパー、そして店に品揃えされていない、ギフト、地域の名産品などを全国のお客に届けるイオンショップ。このネットスーパーとショップの統合に向けて、昨年下期組織の一本化が図られた。

 統合の狙いは何か。西垣幸則取締役常務執行役員デジタル・営業推進担当(冒頭写真)は、「食のECの市場規模は非常に大きい。日本でも4兆円を超えると思う。でもネットスーパーのレベルは数千億円程度。ネットスーパーとショップの垣根を外すことで、ECの食の世界のボリュームが大きくなり、それを取り込むことができるようになります」と明かす。現状組織の一本化は終わったが、サイトは別々。裏側の仕組みの統一を進め、1年がかりでサイトの統合を進める。

イオンショップはギフト、地域の名産品を取り扱う

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