センターと店の作業を分け味の均質化を図る

「おにぎり、サンドイッチ、麺類、軽食などを含む弁当類が一番の伸び率。惣菜全体の売り上げを牽引しています」。イオンリテールの金子聡食品本部デリカ商品部長は、コロナ後の売れ筋の変化をこう明かす。2020年のコロナ蔓延期は、内食需要の高まりで食品スーパー(SM)の惣菜は売れたが、休業を余儀なくされたショッピングセンターに出店するイオンリテールの惣菜売り上げは危機的状況に陥った。だが21年は急速に回復。22年度も月によって幅はあるものの、前年比5~10%の伸びでその流れを継いでいる。

弁当類が一番の稼ぎ頭に変わったのはなぜか。金子部長は、「我々の仮説」と前置きした上で、主食、副食とすべてが入り一食で完結する便利な食べ物であること、これまで外食を利用していたお客がSMやイオンリテールのようなGMSに流れてきたこと。そしてそのSM、GMSに流れたお客がSM、GMSの弁当も「結構おいしい」と評価したことにあると見ている。「これからは商品を変えないと通用しない。惣菜そのものがどうあるべきか追求せざるを得なくなった」ことに立ち至ったのだ。

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