フロア全体を見て経営効率を上げる
イオンリテールが分社化を延期する。当初はイオンが2017年に掲げたグループ方針に沿って、20年度中に食品に特化した地域事業会社と、衣料・住居関連の四つの専門事業、ホームコーディ(HC)、インナーカジュアル(IC)、キッズリパブリック(KR)、グラムビューティーク(GB)を商販一体会社として、それぞれ分社化する計画だった。
延期の理由は、分社化の前に店舗の総合性を生かすことができる現場の組織体制の構築を優先させたからだ。
一体どういうことか。前期、イオンリテールは組織改革により、店舗の運営体制として、店長の下に店舗の営業政策全般を見る営業統括課長と、同友店(テナント)や四つの専門事業との連携を担うSC課長を配置した。四つの専門事業の分社化を見据えてのことだ。