CVS、DSなど異業態との連携に活路
サンリブの2025年2月期は、異業種コラボによる競争力強化が鮮明となった。地域密着型スーパーの役割を維持しながら、コンビニエンスストア(CVS)やディスカウントストア(DS)など異業種を取り込むことで顧客の囲い込みに注力している。少子高齢化や購買行動が変化するなか、近年は老舗として受け身に回ることが多かったが、構造的課題への対応に向け、柔軟な業態転換とテナント戦略を用いた店舗再編に舵を切った。
2024年3月には、大分市に「サンリブBUONO萩原」を新規出店した。BUONO業態としては「サンリブBUONO原」(福岡市)に次ぐ2店舗目。グループには小規模業態の食品スーパー(SM)「マルショク」、大型SCが多い「サンリブ」があるなか、中規模SCの再定義を行い、食と生活提案を融合させ、感度の高いテナント構成を目指した。タリーズコーヒーや100円ショップのセリアなど、ファミリー層に人気の高いテナントが入居。中でも売り場面積約670坪を有する無印良品は集客力の高い核テナントとして存在感を放つ。