不愉快なことも体験しろで人を育てる
「インフレ続く時、賃金、物価の壁を生産性向上で突破」。令和7年元旦、横山清会長が記した年頭所感は、今期のアークスグループの戦略を凝縮している。アークスの地元北海道にあっては、人口減少や高齢化が加速。継続的なインフレによる物価高は、消費者の生活防衛意識を高め、原材料、資材価格、水道光熱費も高騰。しかも新たな競合としてロピア、トライアルが出現、激烈な価格競争を仕掛ける。ローコスト経営に努め、コスト競争に負けない体制作りは、アークスグループに課せられた大命題と言えるだろう。
消費者の節約志向に対応する低価格の打ち出しは、昨年に続いて、価格に強いCGC商品(冒頭写真)、新日本スーパーマーケット同盟のオリジナル商品の拡販。差別化商品では、各事業会社が生産者や地域メーカーと連携した鮮度やおいしさにこだわった商品の品揃えの充実。さらに「商品調達プロジェクト」は、グループの商流統一を促進、「店舗運営情報共有会」は店舗運営の、「物流改革プロジェクト」は物流の、それぞれグループ内好事例の横展開で営業力強化を図る。