消費増税がポイント合戦を引き起こす

 アークスは18年度(19年2月期)連結決算で、02年11月のラルズからアークスへの商号変更以来初の減収に沈んだ。5122億4600万円の売上高は、前期比0.3%減の微減収となったのだ。18年前半の天候不順、さらに9月に発生した北海道胆振東部地震による消費者心理の冷え込みの影響。だが、横山清社長は「言い訳になるかもしれないが」と前置きし、「北海道、東北に留まらず全国に広がる節約ムードと競争激化」をその理由に挙げる。

 アークスグループの北海道、東北8社の全店売上高を見ると、前年度を上回ったのは、ラルズ100.5%、ユニバース100.6%の2社。道南ラルズの100%横ばいを除き、他の5社は前年割れ。落ち込みが前期比96.8%と最も大きかった旭川に本社を置く道北アークスは、グループの中で最も多くの競争にさらされた。商圏が肥沃な札幌で28店舗を展開する東光ストアも98.8%の前年割れ。これも競合の出現が影響した。「主要な店にガンと来られる。稼いでいた店が痛めつけられる。こういう傾向は今後も続くでしょう」(横山社長)。

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