ラルズとユニバースのツートップが業績を牽引

 「価値変容の時、インフレに挑戦、新価格体系の移行で幸福な生活を創出す」。2023年の年頭所感に、アークスの横山清社長が書き込んだ一節だ。ものの値段が上がっていかなければ賃上げもできず、デフレ経済からの脱却もできない。なので値上げは容認するが、取引先との交渉でどうしても納得がいかなければ、別の商品と差し替える。あくまでお客本位の価格体系を実現し、それと合わせて変化する価値にも対応していく。そんなインフレに対する姿勢を所感に込めた。

 それをまさに店舗で体現しているのが、アークスグループの主力業態「スーパーアークス」だと言えよう。スーパーアークスは、かつてアークスの成長を牽引したビッグハウス業態をブラッシュアップさせた業態だ。ビッグハウスは品揃えを4000アイテムと一般的なスーパーの4分の1ほどに絞り込み、さらに「1個よりも2個、2個よりも3個買うほうがお得になる」という1物3価の価格戦略が特長だ。

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